宅配買取はデメリットの塊!おすすめしない理由や失敗例など解説!

宅配買取はデメリットの塊!おすすめしない理由や失敗例など解説!

こんにちは!

リサイクルショップの雇われ店長ヘッチーです!

 

使わなくなった家電製品や着れなくなった服。捨てるのももったいないから、売却しようと考える人も多いでしょう。一口に売却といっても、手段は様々。近年では手軽にネットで買取を申し込むことができるサービスもあります。

その中の一つが「宅配買取」です。

けれども、宅配買取はおすすめしません。

 

宅配買取はデメリットの塊!おすすめしない理由や失敗例など解説!

今回は宅配買取のデメリットやおすすめしない理由を、実際の体験を交えながら解説していきます。

 

 

宅配買取のデメリット1:手間がかかる

宅配買取をおすすめしない理由としては、まず取引完了までにかかる手間が大きいことが挙げられます。

宅配買取を行うには、初めにインターネットで申し込みフォームに必要事項を入力し、申込用紙を取り寄せる必要があります。

そして数日後に送られてきた申込用紙に住所や氏名、口座番号等を記入しなければなりません。身分証明書のコピーも要ります。

更に梱包・発送作業もすべて、自分で行う必要があります。特に梱包に関しては物によってはなかなかすっきり収まらなかったりして、難しいです。

べつに雑に梱包しても良いのですが、少しでも高値をつけてもらうために、に「できるだけ綺麗に梱包しよう」という心理がどうしても消費者側に働くのです。結果、うまくできないとイライラします。

もちろんその際に使う箱や緩衝材も、基本的には自分で用意しなければなりません(申し込み用紙と一緒に送付してくれる業者もいますが)。

また発送も面倒です。コンビニや郵便局に持ち込めば送ることができますが、近くにないこともあります。

特にかさ張るものや重いものを買取に出す場合、持って行くだけでも一苦労です。

自宅に集荷に来てもらうサービスを利用する手もあるものの、お金がかかります。

 

 

 

宅配買取のデメリット2:買取値が安い

そして一番のデメリットが「買取値が安い」こと。宅配買取はとにかく買取価額が安いです。予想より高く売れた、なんてことにはまずなりません。その理由としてはいくつかありますが、一つには宅配買取の査定が送付先で行われることがあります。

というのも、対面での買取では売り手も傍に居るため、業者側が売り手を納得させられる金額を提示しなければ即、取引不成立となります。

けれども宅配買取は違います。売り手は遠く離れた場所にいて、業者が提示した価格をのまなければ、返送してもらわなければなりません。しかも“送料を支払って”です(送料を負担してくれる業者もいます)。

 

また「買取に出そうか迷った品も中にはあったけど、思い切って出した。査定額が安かったらそれだけ返品してもらおう」という考え、まとめて送るパターンも多いでしょう。

ですが、そうは問屋が卸しません。 『複数商品を送った場合、1点のみの返送はできない』という何とも理解不能なルールを設けている業者も多いのです。

 

更に前述のとおり、宅配買取の申し込みから査定までには少なくない手間暇がかかります。キャンセルすれば、それら全てが無駄になるわけです。

となると売り手としても、およそ納得いく金額でなくても了承してしまいがちになってしまうのです。

 

 

 

宅配買取のデメリット3:不正をされるリスクがある

宅配買取の査定が送付先で行われることで、業者にごまかされるリスクもあります。

例えば金のネックレスを出品したとして、業者が重量計測を行ったところ21gだったとしましょう。

けれども少しでも安く買い取りたい業者側は「20gだった」とし、買取価額を算出する。

こうしたことはいくらでも考えられるわけです。金などは1 gの差で、価格に何千円もの開きが出るのですから、業者は儲かって仕方ないですよね。

仮に消費者がそれはおかしいと主張したところで、実際に計測した結果だと主張されればそれまでです。証拠もなければ、立会人もいないので、業者のさじ加減で不正を行うことができてしまいます。

このような、悪質な行為を働く業者も少なくありません。

 

 

 

宅配買取の失敗談

ここで私が経験した事例を紹介しましょう。

宅配買取を利用したのは3年前です。インターネットで広告を見かけ、金銭的に困っていたこともあり、買取の申し込みをしました。

送ったのはブランドのバッグ2点。しかし待てど暮らせど連絡が来ません。痺れを切らした私は、業者に電話をしました。

すると、何ともうすでにお金を振り込み済みだというではありませんか!そう、商品の査定結果の連絡が来ない取引内容だったのです。

よくよく契約内容を見てみると、小さく「査定結果の連絡は致しません」という文言が。

もちろんこのような悪質な業者が高額で買取ってくれるはずもなく、登録口座を確認すると300円の振り込みがありました。

梱包や発送の手間を考えると、とても割に合いません。何より 不愉快な気持ちになりましたし。

こんなことなら端から知人に譲るか、廃棄した方がマシだったと後悔しています。

 

 

 

宅配買取業者には悪質な業者も多い

振り込みがあればまだ良い方で、“厳正な”査定の結果、値段はつけられませんでした。などということも少なくありません。

要は0円です。返送にも送料の他、査定料やキャンセル料がかかります。こうなると、「不用品を処分してお金ももらえる」どころか、むしろ損することになるわけです。査定完了後のキャンセルは一切受け付けないという業者も存在します。

返送を依頼した品を、業者が紛失するケースもしばしばあるようです。

消費者が納得いかずにクレームを入れると、「規定に沿って弁償する」とわずかな弁済額で済ませられたり、「このメールをもって対応を終了とさせていただきます。」と一方的に打ち切られるパターンも。

中には連絡が途絶え、以後電話も繋がらなくなってしまうケースもあります。

 

 

知名度の高い業者でも高額買取は期待できない

そして声を大にして伝えたいのは、「有名な業者でも高値での買取は望めない」ということ。

宅配買取を利用し失敗した経験はお話ししましたね。

私は「今回は変な業者だったからだ。大手なら大丈夫だろう」と勝手に思いこみ(今にして思えばそれがバカでした)、再び宅配買取で売ることに。

選んだのは、誰もが知る某大手アパレルショッピングサイト。数年前から宅配買取を実施していて、サービス紹介ページには高額買取の事例がいくつも掲載されていました。

私は期待に胸を膨らませワクワクしながら申込、梱包、発送しました。

買取に出したのはコート1着、ブランドのネックレス、ボトムス2着。いずれも汚れは全くなく、きれいな状態です。

しかし査定額は

コート   10円
ネックレス 50円
ボトムス2着 0円

 

…計60円という燦々たる結果に終わりました。

 

つまり大手だったり有名な業者でも高値買取は望めない、ということです。

宅配買取業者のホームページには高額の査定結果がついた事例を複数、「買取実績」として掲載しているケ-スがあります。けれどもこれに騙されてはいけません。

ホームページには何とでも書けるのです 。

実際に利用すると、サイトの買取事例とはかけ離れた買取価額であることがほとんどです。

現に私の知る限り、宅配買取サービスを利用し高値で買い取ってもらったという実在の人物はいません。

ですから、ホームページの口コミや高額買取実績はほぼすべて『サクラ』か自作自演と思って間違いないでしょう。

また宅配買取サービスをおすすめするようなブログなども信用できません。なぜならそういったブログやサイトは業者からお金をもらっていたり、アフィリエイト目的で記事をポストしていることが多いからです。

 

 

 

なるべく宅配買取は控えよう!

日本人の“もったいない精神”は誇るべきことです。しかしながら今回説明したように宅配買取サービスは絶対に利用しない方が良いでしょう。デメリットが大きすぎます。

実際、国民生活センターには宅配買取サービスにまつわるトラブルや相談が毎年数多く寄せられているのです。

ネットオークションへの出品や、最近流行りのフリマアプリの利用。リサイクルショップにもっていったり、知人に直接売ることも可能です。金やダイヤモンドなら質屋や専門店に出すのも良いでしょう。売却の手段は他にもたくさんあります。

ですから宅配買取だけは絶対に利用してはいけません。

 

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